Coders at Work 読了
読んだ。楽しすぎ。
一流プログラマのインタビュー集だ。 この本に登場するような一流は私達凡人とは違う世界に住んでいるようだ。業界がそもそも違うというのもある。破天荒。多様。アウトロー。 なんか自分の仕事を否定されているようで辛い。 SIerでマネージャやっている人は、特に自分の仕事がえらく否定されているように感じるかもしれない。 まあ、マネージャにはリーチしない本なので心配に値しないと思うが。
例えば、「ソフトウェアの開発期間を見積れると信じること自体どうかしている」というようなニュアンスの意見が多かったように思う。 本を読む時間を正確に予測できないという例を引きあいに出して、その延長線でプログラムも同様であるに違いないという感じで言っているクヌース先生とか。 くそマジメに作業時間見積りをせざるを得ない私達はいったいどうすればいいのか… まあ、それは置いといて… ビジネスモデルの問題なので…
C++が酷評されているのは共通しているが、形式的証明に対する評価は人によって違う。 まあほんとんどの人が使えないと言っているが… 一度は信じてやってみたけど、やっぱりダメだと考えなおしたという話もあって説得力がある。
実践に基づいた意見が多く、2度読んでもたのしいだろう。 インタビュアーも造詣が深く、質問が丁寧 ( 悪く言えば粘着係 ) なのも良い。 インタビューがどんどん深い話題に降りていけるように誘導している。 これインタビューする前に相当予習しているんだろうな。 インタビューはこうでなくちゃという見本になっている。
ページ数が多いけど、読み応えあり。オススメです。 行儀の良さが求められる業界の人も一度読んでみては?
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