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テスト駆動開発入門

大阪府立図書館から借りた。

テスト駆動開発入門

著者: ケント ベック, Kent Beck, 長瀬 嘉秀, テクノロジックアート: 本

Amazonの書評では、翻訳が酷いので原文で読んだほうが良いと買いてあったのだけど、翻訳自体は文章のリズムがかなり悪い所を除けばそれほど悪いところは無く、普通に読めると感じた。 この本は、テスト駆動開発(テストファーストとリファクタリングの繰りかえし)を一歩づつ具体的な手順を踏んで進めていくという流れで書いてあるので、サンプルコード部分に間違いが無ければそれほど問題ないだろう。 ときかくKent Beckのテストのグリーンの状態を維持しながらコード変更していく気概がわかって良い。 良くも悪くも、なるべく手順を省略せず、現場でテスト駆動開発を実践したらどうなるかというのを、愚直に解説してあるのが良い。 手元に置いておいて、迷ったら何度も参照しながら使う本だと思う。 テストファーストが重要なのは頭ではわかっていても、実際にやってみると正しい手順通りやるのは難しく、臨機応変にテストを後回しにしたりして容易にテストファーストのレールから外れて作業してしまいがちだ。 この本は正しい手順を確認しながらテストファーストを体得するのに有用な本だと思う。