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日本のIT業界の未来は暗い。ならば個人として準備できることは?

簡単に感想を書きたいと思う。 本を読まなくてもネットで前々から議論のまとになっているので、わかっている事ではあるが、明らかに日本のIT産業の未来は暗いという論調はどの本にも共通している。

  • IT産業の問題点を列挙すると…

    建設業界のような多重請負構造

    ユーザ企業がSIerに丸投げ(ユーザ企業にITの専門家がいない)

    ユーザ企業がパッケージに業務フローを合わせることをしない

    カスタマイズするほどSIerの売上が上がる構造

    SIerの教育投資の問題

    人月見積からくるSIerの低い利益率

    どれも、聞いたことある話ばかりだ。

まあ、自分もこの業界に身を置いているので、何らかの準備をしないといけないなと思う次第。 今回の金融危機でユーザ企業はIT投資の予算が減る為、スタッフ部門が使うシステムなど、他社との差別化要因に成らない部分は真っ先にオーダーメイドはやめ、海外のパッケージ製品を使ったりSaaSの利用に流れたりするだろう。 要するに、何も特徴の無い業者は生き残れない可能性が高い。うわわわ。

さてどうすべきか。 この本も図書館で借りて読んだら、未来はどっちの方向に向かうのかを教えてくれた。

トフラーがいうのなら間違いないだろう。たぶん(^_^;)。

また、これまでただの消費者だったものが生産消費者となり、専門家に任せていたものを消費者が自分で生産(DIY)する傾向が強まるだろうということだ。 特に、デジタルの世界では自宅で自分の写真をプリントアウトしたり、自分でビデオ編集したりする傾向が強まる。 これは、個人だけでなく、企業や役所でも同じ。 参考:見積もり2億円のIP電話を820万円で構築した秋田県大館市から学べること:ITpro

そんなわけで、IT業界がどうとか言う前に自分個人でできることは無いか考えはじめてみたり。

先日[kiyoka.2009_02_08]で書いた様に、『プログラミングなしでWebアプリを作るツール』のような方向が今後普及するんじゃないかと思って調査しはじめた。 (参照:[kiyoka.調査.簡易Webアプリ作成ツール]) 一応自分の使ってみたい(かつ 作ってみたい)サービスのイメージはあるのだが、それに近いサービスは無さそうだ。 かなり未踏性が高いので未踏に応募しようかな。 まあ良いプロダクトは最初のアイデアが良いかではなく紆余曲折の末に良いものに持っていく実装能力と実行力の方が大事なので、未踏に応募した後が問題なんだけど。 参考: simoom’s nest:ベンチャービジネスのためのアイディア(Ideas for Startupsの翻訳) 本当のことを言えば、ほとんどの新興企業は初期のアイディアとは似ても似 つかないことを結局行っているんだ。こんな風に言う方が真実に近いんじゃな いかと思う。つまり、初期のアイディアの主要な価値というのは、それがダメ になるのに気づく過程で、本当のアイディアを思いつくことにあるんだ、とい うように。 ダメかどうかをプロトタイプを作ってみる、という段階はやって損は無いかも。