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『プロとアマの垣根』について

決断力

著者: 羽生 善治

を読んで。 NHK プロフェッショナル 仕事の流儀では無いけれども、『プロとアマの垣根』について触れている。

  • 以下第五障『才能とは、継続できる情熱である』より引用。 将棋の世界にかぎらず、今、プロとアマの垣根が低くなっている。 (略) プロらしさとは何か?と問われれば、私は、明らかにアマチュアとは違う特別なものを持っており、その力を、瞬間的ではなく持続できることだと思っている。 私が大事にしているのは、年間を通しての成績である。 (略) どの世界においても、大切なのは実力を維持することである。 そのためにモチベーションを持ち続けられる。 地位や肩書は、その結果としてあとについてくるものだ。 逆に考えてしまうと、どこかで行き詰まったり、いつか迷路にはまり込んでしまうのではないだろうか。
  • そういえば、Shiroさんも同じことを書かれていた気がする。以下引用。 プロとアマの違いは何だろうかと時々考えるのだけれど、ひとつ確実に言えるのは、プロはどんな場合でも仕事の質がある下限以上であることが期待されているということだ。 フィールドによっては、アマチュアがプロよりも良い仕事をする場合がある。 ただ、それは上のピークを見た場合。どんな人でも長く続けてれば波はあるもので、プロかどうかを分けるのは山の頂きではなく谷底の標高が一定の高さをクリアしていることではないかと思う。 納得。 持続するためには、仕事が好きでないといけないということがある。 しかし、好きなことでも続けてやっているとそうでもなくなってくるし、好きな対象も知らず知らずのうちに徐々にシフトしていく。 私は仕事ではそんなに超絶技巧は要求されないので(逆に言うと、チャレンジングな技術使用を許可されにくいので)、それだけやっているとモチベーションが維持できない。 そこで、プライベートでは自分が本当に面白いと思った技術で遊んだりしてバランスを取っている。 その遊びは、結果的に理論や概念の部分で、役に立ったことが多い。 そんな工夫をしながら仕事のパフォーマンス安定性とモチベーション維持を両立するのはプロとしての務めではないかと思う。