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『フラット化する世界(上)』を読む

フラット化する世界(上)

著者: トーマス・フリードマン

最初は『そうか、世界のアウトソーシングの現実はこんなに進んでいるんだな』と思って読んでいたんです。もうSF気分で楽しく読んでおりました。 しかし、読み進むに従って、ここまで進んでいるとは認めたく無くなって来ます。一種の恐怖ですね。 最近になって少し前に出版された近未来的SFに書かれた内容が一部実現していたりして、本当に技術の進歩が速い時代だなーと思い知らされます。 (携帯電話でGPS・テレビ電話とかね。 ネットフォースではウァージルと呼ばれていましたね。) 逆説的ですが、だから近未来的SFが面白いのかも知れません。 私達は長生きしなくても技術の進展が面白い様に感じ取れる時代に生きています。しかし、だからこそこの変化の激しい時代にどうやって楽しく生きるかという方が重要になってきている気がします。 うかうかしていると、変化を楽しむ余裕も無く、逆に変化に押しつぶされる立場になってしまう可能性が大きいのです。 手遅れになってから右往左往しないで済む様に、常に創造的な仕事ができるレベルにスキルアップしないといけないということを教えてくれる本です。 人生は楽しむには短かすぎ、苦しむには長すぎます。 あなたはこの本を読んでエキサイトできる人ですか?それとも恐怖を感じる人ですか? 上巻には下巻への続きとなる章が最後に設けてあるのですが、それを読むと、ちゃんと準備すればフラット化の波は別段恐れることは無さそうに思えます。 また下巻を読んだら感想を書きます。(3ヶ月後ですけどね^_^;)