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お金で買えない物『好奇心』について

江島さんのブログエントリを読んで、再度『好奇心』の価値について考えます。

グーグルが無敵ではないことはエンジニアだけが知っている:江島健太郎 / Kenn’s Clairvoyance - CNET Japan 技術論やイノベーションを語る上で、エンジニアの士気や好奇心やモチベーショ ンほど重要なものはない。てごわい大きな機能を実装するときには、まず関係 のない小さなバグを2つ3つ潰したりして準備体操し、乗ってきた勢いにまか せてワーッと書く。文章を書くときだって、音楽をつくるときだって、グッと くる言い回しがひらめいたり、かっこいいリフが頭に浮かんだり、そういうと きの嬉しさに乗じて一気に書き上げてしまうもんじゃない?エンジニアにとっ ては最も素朴な意味での好奇心がダントツに重要で、いったん好奇心が失われ たら研究費を1000億積もうがどんな手を打とうが無駄なんだ。どこぞの研究所 の所長さんゴメンね、でもこれが現実なんだ。

私も数々の半分ネタ・半分本気のプロジェクトを生みだして来ましたが、ノリって大事だと思います。作曲家が一晩で名曲を書きあげるエピソードをよく聞きますが、それにも似ていますね。 江島さんのおっしゃる様に好奇心は何ものにも代えがたい価値あるものです。お金で買えない物の代表ですね。いくらゴールドのマスターカードを持っていても買えません。 どうしても実現可能か試してみたくなった好奇心。プライスレス。

グーグルが無敵ではないことはエンジニアだけが知っている:江島健太郎 / Kenn’s Clairvoyance - CNET Japan まず、「ワタシはこの技術が絶対に次にくると思う」っていう言明には意味が ない。ビジョナリーぶって色々なところにツバつけておいて、将来に「ほら ね」って言いたいだけだ。悪いけど、それがどんなに先鋭的な専門分野であれ、 口には出さずとも同等以上にわかってる奴はつねに100人はいる。それを論文 にまとめたりブログに書いたりできるやつが10人ぐらいいて、本気でそれの実 現に自分の人生を賭けるやつは1人しかいないっていうだけのことさ。

というわけで、とにかく行動を起こしたもんがエライ、さらには実装したもんがもっとエライという世界なんですね。 面白いアイデアを思いついたけど、実装してちゃんと使える形にまで持っていける人というのはなかなかエライと思います。 そして、その行動の源というのはやっぱり好奇心なのでは無いでしょうか。 生まれた好奇心を壊さない様に大切に扱いながら、なおかつ完成形に持っていく為に全力疾走することができる。 ずっと、そういうエンジニアを目指して行きたいと思います。

関連エントリ

  • 2006-01-24創作心理*創作にいたるまのでステップ(1)
  • 2006-02-06創作心理*創作にいたるまのでステップ(2)
  • 2006-07-04創作心理* 思えば原点は『ひとりでに賢くなるマシンを作りたい』だった