負のデザイン: 森本 武
この本はすばらしいです。 この本は過去の私の記事kiyoka日記:デザインは引き算にて、ヤマケンさんに教えてもらった本です。ヤマケンさんありがとうございます。 あまりに素晴らしいので引用させて頂きます。
負のデザイン:11ページ『マイナス創造の自覚が負のデザインである』
量的にも質的にもバランスを失った今日の社会において、デザインの最も重要 な役割は、人間の暮らしを『本来の姿』に戻す調整機能にあると考える。プラ ス思考への偏重がプラス創造の超過となり、ごみを増やし、狭隘の住処に暮ら しを押し込めることになってしまったのだ。こうしたプラスへの偏向を是正す るためには、まず、マイナス創造という概念の存在を鮮明に自覚するところか ら始めなければならない。そこで、『負のデザイン』なのだ。それは、『止め る』『減らす』『小さくする』『省略する』『放置する』などの方向を強く意 識したデザイン行為である。
負のデザイン:89ページ『創造とは、つくらない部分を決定づけていく行為である』
創造とは、つくらない部分を決定づけていく行為である、ともいえる。また、 止め時を知ることが習熟の目安になるのも、つくらない部分に対する適切な評 価が可能になったことを意味するからである。
どちらも、ソフトウェアをデザインしていて、なんとなくうまく行かないなと思っていた原因を鋭く突かれた気がしました。 特に経験が少ない人がプロダクトをデザインする場合、その機能が必要かどうか判断できないので、全て追加してしまう(プラス思考)傾向があると思います。 負のデザインとひと口に言っても簡単そうで実は難しいのです。でも、意識して負のデザインをしていくことは人生において必ずプラスに(笑)なるはずです。 というわけで、この本を読んでいてつい思いついてしまったので、早速sourceforge.jpにプロジェクトを申請してしまいました。(注意:まだ中身は空っぽです) 中身は少しづつこのブログでも紹介していきます。 kiyoka流の負のデザインの始まりです。
コメント by ヤマケン:
kiyokaさんの趣味に合ったようでよかったです。この本は今は亡きbit誌の書評で知ったんですが、固定観念を破るよいきっかけになったと思っています。物事はシンプルな方が良い、というのは当時もお題目としては念頭に置いていたんですが、後ろ向きに全力疾走するなんて発想はありませんでしたから。
コメント by kiyoka:
ヤマケンさん、コメントありがとうございます。
この本にはすっかりはまりました。
ところで、『後ろ向きに全力疾走する』というキーワード面白いですね。
一瞬、Predocのロゴをそういう絵にしたら面白いかもと思いました。^_^
コメント by ヤマケン:
kiyokaさんの趣味に合ったようでよかったです。この本は今は亡きbit誌の書評で知ったんですが、固定観念を破るよいきっかけになったと思っています。物事はシンプルな方が良い、というのは当時もお題目としては念頭に置いていたんですが、後ろ向きに全力疾走するなんて発想はありませんでしたから。