LL Ringの感想など
LL Ringに参加しました。LL系のイベント参加は初めてです。 私は発表者で参加したので、ゆっくり見れないプレゼンもあったのですが、 全体的にプレゼンと発表内容のクオリティーが高く、本当に有意義な一日となりました。 また、普段IRC等でしか出会えない人とお話しできて楽しかったです。 全部ちゃんと見れていませんので、見れたところだけ感想を書きます。 ちなみに、今はやりのWebアプリケーションフレームワークにひっかけてAsahi SUPER ‘DRY’を飲んでいます。^_^;
Language Update
- FORTH 個人的にJOYに興味があるので楽しみだったのですが、残念ながら今回は昔ながらのFORTHの話で終わってしまいました。
- Python プレゼンの内容が説得力があり、本当に仕事でPython使っていっても問題無さそうに思いました。 特にMicrosoftとGoogleがPythonにかなり肩入れしているので、今後もPythonを使いつづけても安心な感じです。
- Ruby 生でまつもとゆきひろさんを見たのは2回目です。 現在はまつもとさんの地元の広告塔みたいな活動をやられているのですね。 大変ですが楽しんで活動されている様子が伝わってきました。
- JavaScript 舞台袖のプロジェクターが見えない場所しか確保出来なかったので内容は良く分かりませんでした。 サーバサイドにもJavaScriptが入っていっているらしいです。JavaScript周辺は混沌状態だそうです。
- Squeak 継続ベースのWebアプリケーションフレームワーク(Seaside)があるのを初めて知りました。 Kahuaみたいですね。(もしかしたら、Seasideの方が先かも知れませんが)
- ActionScript リッチなUIを持ったアプリが簡単に作れるのがわかりました。 ご本人も言及されていましたが、LLといって良いのか?
LLで関数プログラミング
後で、Sumibi Ajax Clientの作者のKato Atsushiさんに聞いた話では、前提となる解説が少なかったので良く分からない部分があったとのことです。 そうですね。関数型言語ならではの概念が解説なく議論されて、後で『ふつうのHaskellプログラミング』の著者の青木さんが噛み砕いた言葉で補足されるという感じでした。 たぶんMonadとかは解説があってもあの時間で全員が理解しながら進むのは難しそうです。 私的には、ちょうど良い内容だったので複雑なところです。 もう1,2年もすればLLのイベントで扱っても大部分の人が理解できるようになっているかも知れません(希望も入っていますが…) その後、Haskellの型推論と形式仕様記述の話に入っていくのですが、形式仕様記述言語を使ったフェリカネットワークスの話には興味を持ちました。 そのとき考えたことは、形式仕様記述言語を使って無限ループに陥ることを発見することはできるのかなと思いました。(確か数学的に出来ないのでは無かったでしょうか?参考:チューリングマシンの停止問題) このへん、個人的にもっと知りたいと思っています。 例えば、Haskellの遅延評価によって、無限リストをreverseしたとします。当然プログラムは終了しないのですが、それをHaskell用形式仕様記述言語を使って定義すればバグとして見つけ出すことが出来るのでしょうか。(ポイントは、VDM++で今出来るかではなく本質的に数学でできるか出来ないかです。) 最後に会場からPythonでは、これまでのプログラミングスタイルを維持しつつ、関数型プログラミングも混在させることができるという意見があり、その日のPythonの評価が更に上がった気がします。