良い問題設定を
生産的になろうを読んで共感しました。思っていることを書いてみます。 この短い人生で自分が今取り組むべき問題はなにか。 常に何か独創的なものを作りたいと思っている人に付いてまわる命題です。 しかし残念ながら、その人がその時期に思いつくアイデアと実現できる力というのはぴったり合致しないものです。 すばらしいアイデアだけれども今の自分の技術力や経験が不足していて完遂しない事が明白な場合は、もっと簡単な問題から取り組むべきだと思っています。だからといって、手ごろだからという理由でそれを選択するのも違うと思います。 何事も経験が伴っていないとちゃんとしたものはできないと思います。いくらアイデアが良くても。 インターネット上に新しいサービスが出現した時に、『自分もこれ思いついてたんだけどなー』と悔しがる人がいますが、実際に作るという決断をして、時間をかけて実際に形にするのは難しいものです。『もし、そう思うのなら自分で作ればよかったのに』と言いたい。やりはじめるとすぐに判ります。 その人は作らなかった、もしくは作れなかったのです。作らなかった理由としては、実際にはそれほど重要では無かったか、作るには技術力(もしくは時間や環境)が不足していたということになります。『お金があればなあ』というのもこれに含まれます。 もし、このようなシチュエーションに出会った時のために、僕のやりかたを書いてみます。 僕の場合は、良いアイデアを思いついた場合、ちょっと自分の技術力が足りなさそうなものでも、とりあえずtryしてみます。 (どんなものを選択するかという僕なりの判断基準は『 [kiyoka.2006_02_06] 創作心理創作にいたるまのでステップ(2) 』に書きました。) そして実際にそのアイデアの一番重要な部分を1日ででっち上げてみます。 コア部分があまりに自分には歯が立たない問題であったり、意外と面白くないものであったりした場合はそこで中止となります。 プロトタイプを使ってみると『案外面白くないではないか』というモノも有りますので。 実は、現在開発中のWebリーダーでもコア部分を作ってみて、イケル!ということがわかったのでどんどん進めています。 2年前だと自分の技術力は完全に不足していたでしょう。 良い問題設定とはタイミングという要素もからんできます。難しいですね。