『心脳マーケティング』、『コトラーのマーケティング・コンセプト』を読む
マーケティングの本です。ゴールデンウィーク中に読みました。 僕はあまりマーケティングの本を読んだことがないので、他のマーケティングの本と比べた感想は書けませんが、次のようなことはこの本を読むまで考えもしませんでした。いわれてみれば自分の経験と照らし合わせると納得できます。 以下第2章の概要の引用です。
多くの読者が驚くべき事実に直面することだろう。たとえば、消費者の思考内 容の95%が無意識のうちに起こっているという事実や、その思考内容の多くは メタファーを通じて掘り起こすことが可能であること、マーケターが無意識の うちに考えていることが、意識して考えていることと同様に、消費者の考え方 に影響を及ぼすこと、などである。 この本に書いてある、『我々の認知活動のまさに95%を越える部分が無意識のうちにおこなわれている。』ということが本当なら、ユーザーが本当に欲しいソフトウェアを作るためには、マーケティングを抜きではかなりムダの多い活動をしているということになるのでしょう。むしろ、ユーザーが本当に欲しいものを作る方法がマーケティングということでしょうか。 フィリップ・コトラーの『コトラーのマーケティング・コンセプト』の序文にも同様の説明があるので、引用しておきます。
マーケティングはしばしば販売と混同される。だが、マーケティングと販売は、 ほとんど正反対とも言える活動だ。『ハードセル・マーケティング』などとい う表現は矛盾しているのである。ずいぶん以前のことになるが,私は次のよう に述べたことがある。『マーケティングは、生産物のうまい処分方法を見つけ るための技術ではない。本物の顧客価値を生みだすための技術なのだ。同時に それは、顧客の生活向上を支援する技術でもある。品質、サービス、価値、こ れがマーケターの合言葉なのだ。』
ソフトウェアに関連する技術だけを日々追いかけていては得難い内容です。みなさんも読んでみては?